人類は物質文明を自負しますが、霊的には極めてお粗末です。
できればその物質文明の進歩に見合っただけの霊性が発達するといいのですが。
つまりこれまで“物”に向けられてきた人間的努力の進歩に匹敵するだけの進歩が精神と霊性の分野にも向けられればと思います。
そこで私どもは、地上生活全体の根幹であるべき霊的真理に従って各自が生活を営めるように、ということを唯一の目的として伝える努力をしているのです。
嫉妬心、口論、諍い、殺人、戦争、混乱、恨みなどを地上より一掃することは可能です。
そして、それに代わって思いやりの心、親切、優しさ、協力の精神によって生活の全てを律することができます。
決して救いようのないほど暗い面ばかりを想像してはいけません。明るい面もあります。なぜならそうした障害と困難の中にあっての進歩は、たった一歩であっても偉大な価値があるからです。