利他（りた）

私たち人間は、

他人の存在を受け入れたりさまざまなことを分かち合うことが、

自分の利益になるんだということをまだまだ理解できていません。

たとえばある託児所では、

子供たちのお迎えに遅刻する親子さん達が大勢いたので、

時間通りに来てもらえるようにと罰金制を導入したところ

かえって遅刻する親が増えることになりました。

なぜなら…

託児所のために時間通り迎えに行こう！

という利他的な感情をなくさせてしまったから。

利他的な感情をすべて数値化にすることはできません。

それからもうひとつ注意しなければならないのは、

人のためと思う気持ちを支配することにつなげてしまうことです。

最初は「これをしたら相手のためになる」だったものが、

次第に「これをしてあげるんだから喜ぶはずだ」になって、

最後は「相手は喜ぶはずだ」になると、

利他の心が相手を支配することにつながってしまいます。

そうならないためにはまず、相手の言葉をしっかり聞いて

自分との違いを意識することです。

ぜひ、相手に対する距離と敬意をもって、

この人には自分には見えない部分があるということを知っていきましょう。

　⛩ひとこと開monメッセージ⛩

　　『こ・れ・し・か』を『こ・こ・ま・で』に切り替えてみましょう。